平良竜次の「映画報」~eiga-Ho!!!!!~
「シネマラボ突貫小僧」の平良竜次が、有象無象の映画とその周辺を文字とイラストで語ります。
2008年6月18日水曜日
『ノーカントリー』 コーエン兄弟が見せつける 災いについての現代の神話
※ 注意! 結末が分かる内容が含まれています。
私たち人間は、死を前にして、為す術のない弱々しい一匹の動物に過ぎない。
コーエン兄弟の最新作
『ノーカントリー』
は、そんな気付きたくもなかった真実を、まざまざと見せつけるオソロシイ映画である。
舞台は1980年のアメリカ南部。偶然、ギャングの大金をせしめたモス(ジョシュ・ブローリン)は、そのために冷徹な殺し屋シガー(ハビエル・バルデム)に狙われる。引退間近の保安官ベル(トミー・リー・ジョーンズ)は長年の経験で得た嗅覚で二人を追うが、有効な手だてを立てられない。その間にもシガーは人々を血祭りにあげながら、渇いた荒野を突き進む…。
続きを読む »
新しい投稿
前の投稿
ホーム
登録:
投稿 (Atom)